看護師が感じるやりがい9選!やりがいを見失った時の対処法も

看護師として働くことには、数多くのやりがいが存在します。しかし、日々の忙しさやストレスの中で、そのやりがいを見失ってしまうこともあります。そんな時、どうすれば再びやりがいを感じられるのでしょうか?この記事では、看護師がやりがいを感じる瞬間を9個ご紹介するほか、やりがいを見失った時の対処法を紹介します。現在、看護師として働いている方、これから看護師を目指す方にとって、日々の仕事に対するモチベーションを維持し、充実した職業生活を送るためのヒントになれば幸いです。あなたも、この記事を通じて、看護師としてのやりがいを再発見しませんか?
看護師が感じるやりがいとは?まず5個をご紹介
看護師の仕事には多くのやりがいが存在します。ここでは、看護師たちが共通して感じるやりがいについて、まず5個見ていきましょう。他にもさまざまなやりがいがあるかもしれませんが、これらのポイントが特に多くの看護師にとって重要なものとなっています。
患者さんやご家族を心理的にサポートすること
患者さんとそのご家族の心の支えになること、それが看護師の大切な役割であり、やりがいです。患者さんが前向きに治療を受けるためには、精神的なケアが欠かせません。医師が診療や治療を担当する一方で、看護師は患者さんが安心して診療や治療に臨めるようサポートします。患者さんやご家族が不安を打ち明けられる存在であり、精神的なケアを行うのが看護師の役目です。また、必要な情報を見逃さず、専門職へ適切に情報共有することも大事な仕事の一環です。
患者さんの笑顔や感謝の言葉がもたらす喜び
患者さんが病気やケガから回復し、退院する際に見せる笑顔や「ありがとう」という感謝の言葉は、看護師にとって大きなやりがいです。日々の気配りやケアが報われる瞬間であり、これが看護師の仕事の喜びとなります。患者さんやご家族からの感謝の言葉や手紙は、看護師として働く中で心に残り続ける宝物です。「看護師になってよかった」と感じる瞬間が、看護師のモチベーションを高めます。
患者さんの小さな変化に最初に気づけること
看護師は、患者さんと日常的に接する時間が長く、入院中の患者さんの日々のお世話を通じて、誰よりも早く患者さんの小さな変化に気づくことができます。この気づきが、患者さんの容体の悪化を防ぎ、早期対応に繋がることも多いです。患者さんの状態を観察し、変化に気づけることは看護師としての重要な役割であり、これにより大きなやりがいを感じることができます。
多職種との連携でチームとして支える力
病院では、看護師は医師や他のメディカルスタッフと連携しながら、チームで患者さんを支えます。管理栄養士や作業療法士、薬剤師など多くの専門職が関わる中で、自分が看護師としてできることを考えながら仕事を進めることが求められます。チームとして協力することで、一人では難しいことも可能になり、自らの見識を広げることができます。これにより、看護師としての成長や、やりがいを感じることができるのです。
患者さんの自立を見守る喜び
病気やケガで一人での食事や歩行が難しい患者さんが、治療やリハビリを通じて自立できるようになることは、看護師にとって大きな喜びです。患者さんが日々回復し、できることが増えていく過程を見守ることは、看護師の仕事の中で多くの喜びを感じる瞬間の一つです。患者さんの回復を見守り、その苦労が報われる瞬間に、看護師としての存在意義を強く感じることができます。
続いて、看護師が感じるやりがいを9個目までご紹介
人生に寄り添うことができる仕事の魅力
看護師の仕事は、あなた自身の人生に寄り添うような職業と言えるかもしれません。資格取得のための努力や、さまざまな病気やケガに対する知識の習得など、多くの学びと経験を通じて得たこの仕事に、自信や誇りをお持ちかもしれません。
また、病院以外での福祉施設などでも看護師の需要は高まっており、長く働き続けたい方にとって最適な職業と言えるでしょう。
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収入面でも満足できる安定感
厚生労働省の賃金構造基本統計調査結果によると、看護師の収入は全国平均よりも高い傾向にあり、安定した職業と言えます。経験年数や勤務場所によって異なりますが、看護師としての収入は、心身の負担を考慮しても満足できるものです。専門職としての資格を持つ看護師は、経済的にも安定しており、収入面での安心感がやりがいの一つとなっています。
業務の社会的意義が高い
看護師の仕事は、社会に大きく貢献する職業です。医療現場だけでなく、保育園や福祉施設などさまざまな分野で活躍し、健康と福祉に関わる役割を果たしています。看護師としての資格や経験が、日常生活や緊急時に役立つことで、社会的な意義を強く感じることができます。生命の誕生から未来へのサポートまで、多くの場面でやりがいを感じることができる職業です。
復帰や転職が比較的容易
看護師は国家資格である専門職であり、社会的な需要が高いため、復帰や転職が比較的容易です。時短勤務やアルバイトなど、多様な働き方が選べるため、ライフスタイルに合わせて働くことができます。結婚や出産などのライフステージの変化にも柔軟に対応できるため、多くの看護師がこの職業のメリットを感じています。
職場ごとに異なるやりがいを見つけよう
看護師として働く場所によって、業務内容や感じるやりがいは大きく異なります。病院の病棟看護師、手術室看護師、介護や福祉施設での看護師など、それぞれの職場には独自のやりがいが存在します。これから看護師になりたい方や転職を考えている方は、自分がどの職場で働きたいかを検討する際に、各職場で得られるやりがいを確認すると良いでしょう。
やりがい:病棟看護師として
病棟看護師は、入院患者さんと長い時間を共有し、回復のためにさまざまなケアを提供します。前述のように、患者さんが退院する際に見せる笑顔や「ありがとう」の言葉は、看護師にとって最高のやりがいです。毎日接することで、患者さんとの距離が近くなり、その回復を直接見守ることができます。患者さんが元気に退院する姿を見て、看護師としての達成感を強く感じることができるでしょう。
やりがい:手術室看護師として
手術室看護師は、非常に緊張感のある現場で働きます。医師や他の専門職と一緒にチームとして患者さんを救うため、責任は大きいですが、その分やりがいも大きいです。手術中に直接患者さんの命に関わる場面に立ち会い、緊張感の中で高度なスキルを発揮することが求められます。手術が無事に終わり、患者さんが回復する姿を見聞きすると、大きな達成感を感じることができます。術後の患者さんの回復状況を知ることも、手術室看護師のやりがいの一つです。
やりがい:介護・福祉施設看護師として
病院勤務の看護師にもやりがいはもちろんあるのですが、自分の担当する範囲でしか、患者と関われないという面があります。対して、介護・福祉施設で働く看護師は、専門職としての医療行為はもちろん、利用者さんの日常生活に寄り添い、長期間にわたって関係を築くことができるのもポイント。一例として、利用者の方が不調になっていく部分から、(面会などを通じて)病院での姿、退院してから日常生活に復帰するまで、さらにはその後の生活までと、全方位的に関わることが可能です。
そのため、比較的利用者さんやその家族との距離が近く、コミュニケーションを深める機会が多いのが特徴です。利用者さんから「本当の家族のように思っている」と言われたり、小さな感謝の言葉を受け取ったりする瞬間に、大きなやりがいを感じることができるでしょう。長期的な関係を築き、利用者さんやご家族の生活の質を向上させることが、この職場での看護師の大きなやりがいです。
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看護師としてやりがいを感じられない時は
毎日の忙しさの中で、「充実感がない」「やる気が出ない」「仕事が楽しくない」と感じる看護師も少なくありません。ここでは、やりがいを感じられないときにどうすれば良いのか、その対処法を詳しくお伝えします。看護師としてのやりがいを取り戻すためのヒントを見つけてください。
やりがいを見出せない自分を責めないで
看護師の仕事にやりがいを見出せないと感じることは、残念ですが珍しいことではありません。多くの先輩看護師も同じような経験をしてきました。目の回るような忙しさや多くのスタッフとの連携の中で、常にやりがいを感じ続けるのは簡単ではありませんが、自己嫌悪に陥る必要は全くありません。
「大きな責任を伴う仕事だから」「感謝される仕事なのに」と自分を責めるのではなく、「働きすぎて疲れているのかな?」「自分の時間が確保できていないのでは?」と日々の働き方を振り返ってみましょう。心に余裕がないときこそ、リフレッシュする時間を意識的に作れると良いですね。
看護師を目指した理由を振り返ってみよう
看護師は誰もが簡単になれる職業ではありません。あなたも看護師になるために、多くの時間と努力を費やしてきたはずです。その大変な思いをしてでも看護師を目指した理由やきっかけを、もう一度思い出してみるのも良いでしょう。初心に戻り、当時描いていた理想の看護師像を思い出すことで、再びやりがいを見つけられるかもしれません。過去に共に努力した仲間と悩みを共有することで、新たな気づきや励ましを得ることもできます。漠然とした不安を感じたときには、一度立ち止まり、自分自身と向き合う時間を作ってみてください。
自分の価値観を見直し、転職を検討するのも一つの選択
他の看護師たちがどのような部分にやりがいを感じているのか、過去の自分はどのようなことを求めて看護師を目指していたのかを整理しても、なおやりがいを見出せない場合もあります。「辞めたいわけではないけれど、やりがいが見出せない」「人間関係がうまくいかない」「もっと成長したい」と感じるなら、職場環境があなたに合っていない可能性があります。自身の価値観を見つめ直し、現在の職場が適していないと感じるなら、転職を考えるのも一つの手段です。新たな職場で働くことで、これまでの悩みが解決し、やりがいを見つけられるかもしれません。自分の働き方や価値観を再評価し、最適な職場環境を見つけることが大切です。
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参考:
厚生労働省:令和4年賃金構造基本統計調査
国税庁:令和4年分 民間給与実態統計調査