男性40代で保育士って活躍できる!?実際の給料や年収データも公開!

40代で保育士として働き続ける、あるいは新たに保育士として働き出すことを考えると、男性とはいえ体力的な負担、そして年収の問題が気になる方も多いでしょう。保育士としてキャリアを重ねる中で、今の収入に満足していない、もしくは将来のためにもう少し収入を増やしたいと感じている方もいるかもしれません。そこで今回は、40代保育士が年収を上げるための具体的な戦略を紹介します。昇進・昇格、研修や資格取得、障がい福祉業界への転職など、さまざまな方法を解説し、あなたに合った年収アップの道を探ります。ぜひこの記事を参考に、キャリアアップの一歩を踏み出してみてください。

保育士が働ける年齢は、公立か私立かによって多少異なります。公立の場合、保育士は公務員として扱われるため、従来の定年は60歳でした。2023年、24年の両年度に61歳に延長。 25年度に62歳、27年度には63歳へ引き上げられ、2031年度に65歳定年となります。一方、私立の保育園では経営者が定年を決めるため、施設によって異なりますが、多くの保育園では60歳から65歳を定年とし、その後再雇用を行うこともあります。とはいえ、実際の働き方や雇用条件は各施設によって異なるため、自分の希望する働き方に合った保育園を見つけることが重要ですね。

保育士を目指す男性の年齢層は20代が中心で、年齢が上がるにつれて減少しています。保育士試験自体に年齢制限はなく、受験資格を満たせば何歳でも挑戦できます。しかしながら、経験があるならばともかく、未経験の男性が40代で保育士を目指すのはかなり珍しいことと言えるかもしれません。

40代男性が保育士を目指す際の年齢的な考慮点

40代で保育士を目指す男性の前には、どうしても年齢の壁が立ちはだかります。一般的に、保育士を目指す方の年齢は20代後半までがほとんど。経験者ならばともかく、どんな職種・業界でも40歳を過ぎて未経験者を採用する企業はそう多くありません。さらには、地方公務員となる公立保育園での就労を目指す場合、その募集要項は、「30歳まで」「35歳まで」と年齢を区切っている場合も多く見られるため、なかなかに厳しい道であると言わざるを得ません。

しかし男性が子どもの成長に携われる仕事は、何も保育士だけとは限りません。オールケア・グループなど障がい福祉分野では、大人数の保育園とは違った、子ども一人ひとりに寄り添った保育が可能です。一度、ご見学に来られてはいかがでしょうか?

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40代の男性となると、業務そのもの以外にも仕事の悩みを抱えることが増えてきたのではないでしょうか?年収についても、他の保育士がどれくらいもらっているのか気になるところ。

「40代保育士の平均年収ってどれくらい?」や「年収を上げる方法は?」など、生活に関わる疑問がたくさん浮かんでくるでしょう。下記では、40代保育士の平均年収を男性、女性など様々な角度から比較し、年収を上げる方法についても紹介します。40代保育士として年収が気になっている方や、収入を上げたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

40代保育士の平均年収データ

厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、40代保育士の平均月給・平均年収は以下の通りです。同じ40代でも、前半の40~44歳、後半の45~49歳に分けて記載しています。

◇男性・女性合計の平均:40代保育士の月給と年収

年齢    月給     年収
40代前半 298,400円 4,435,700円
40代後半 281,000円 4,258,400円

年齢 月給年収
40代前半298,400円4,435,700円
40代後半281,000円4,258,400円

前半・後半を合わせた40代全般での平均年収は「4,347,050円」でした。

男女別に見る40代保育士の平均月給と年収

次に、40代保育士の平均月給・平均年収を男女別に分けて見てみましょう。まず、40代の男性保育士から。

◇40代男性保育士の平均:月給と年収

年齢 月給年収
40代前半357,700円5,575,400円
40代後半360,700円5,384,800円

月給・年収ともに40代前半の方が多く、月給は約15,000円、年収は約130,000円の差があります。40代保育士の平均年収は、男性・女性ともに40代前半が多いようですね。

男性保育士と女性保育士の平均の比較では、男性保育士の方が月給で約7万円、年収では約117万円も高いですね。これは、男性保育士が出産などでの離職が少ないほか、扶養手当などがある影響が大きいようです。保育士のお給料は、一般企業のような成績に対するインセンティブはなく、勤続年数や手当によって給料が変わるためです。

では、40代男性保育士が年収を上げる戦略についてご紹介しましょう。すべてを実行する必要はありません。自分の状況や目標にあった戦略を実行してみてください。

戦略1:昇進・昇格を目指す

40代の男性保育士が年収を上げるためには、昇進や昇格を目指すことが一つの方法です。園長や主任保育士といった役職に就くことで、年収をアップさせることが可能です。子ども家庭庁の調査によれば、園長の平均年収はおよそ6,970,000円、主任保育士の平均年収はおよそ4,760,000円です。ですが、どちらの役職の方の平均勤続年数も20年を超えており、それなりの経験を経る必要があります。そこで、国は2017年に新たに「副主任保育士」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」といった役職も設立しました。これにより、中堅・若手保育士でもキャリアアップしやすくなり、月5,000円から40,000円の給料アップが期待できます。

戦略2:キャリアアップ研修の活用

園長や主任保育士ではない40代男性保育士の方は、前述の「副主任保育士」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」となることで年収を上げる事ができますが、そのためには、キャリアアップ研修(保育士等キャリアアップ研修)の修了が必要です。キャリアアップ研修は、「処遇改善加算制度」の一環で、保育士の専門性向上と処遇改善を目的としています。キャリアアップ研修を受けるには、一定の経験年数と条件を満たす必要があります。例えば、副主任保育士になるためには、経験年数が概ね7年以上、マネジメント研修と3つ以上の分野研修の修了が必要です。こうした条件をクリアし、役職に就くことで給料アップが実現します。

戦略3:資格取得によるスキルアップ

40代の男性保育士にとっては資格を取得することも、年収アップに繋がります。当然といえば当然ですが、取得する資格は保育に関連するものや需要のあるものを選びましょう。目指すキャリアによっては、事務系の資格も良いかもしれません。保育園や保護者に求められる人材に近づける資格を取得することで、年収アップの可能性が高まります。資格を取得=すぐに年収アップ!…というわけではありませんが、勤務先の園長と相談しながら目指す資格を選ぶと良いでしょう。

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戦略4:公立保育園での勤務を目指す

公立保育園の保育士(公務員保育士=地方公務員)になることで、年収を引き上げることができます。私立保育園はさまざまな組織や企業が運営していますが、公立保育園は地方自治体が運営しています。そのため、地方公務員と同じ給料体系で、勤続年数に応じて毎年給料が上がっていきます。公立保育園の保育士を目指すには、地方自治体で公務員試験を受けて合格する必要があります。ただし、前述のように年齢制限がある場合や居住地の制限がある場合があります。事前に各自治体の窓口で確認しておくと良いでしょう。

戦略5:転職で新しい保育園を探す

40代男性保育士として年収を上げるために、転職を考えてみるのも一つの手です。転職することで、現在より給料の高い職場を見つけることができるかもしれません。40代という年齢と経験から、即戦力として歓迎されるだけでなく、これまでの経験が手当などに反映される可能性もあります。

戦略6:障がい福祉事業所へ転職する

障がい福祉事業所への転職も、40代男性保育士が年収を上げるための方法です。障がい福祉事業所では、保育士としての経験を活かしながら、年収アップだけではなく、より専門的な知識とスキルを身につけることができます。

近年では障がい福祉事業所のニーズが増えており、そこで勤務する保育士の求人も増えています。ですが、障がいのある子どもの保育・療育にはある程度のノウハウが必要なため、勤務先の選定は慎重に行うのが良いでしょう。守口市を中心に、障がい福祉事業所を運営するオールケア・グループには20年以上の実績と600人を超えるメンバーのノウハウが豊富に蓄積されています。まずは、お気軽に職場見学などでオールケア・グループを知っていただき、共に働いていただけると嬉しいです。

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40代の男性保育士が年収を上げるためには、さまざまな戦略があることを見てきました。まず、昇進や昇格を目指すことで、園長や主任保育士といった役職に就くと年収アップが期待できます。また、キャリアアップ研修を活用し、新たな役職に就くことも有効です。資格取得によるスキルアップも年収向上に繋がりますが、保育に関連する需要の高い資格を選ぶことが重要です。

さらに、公立保育園での勤務を目指すことで、安定した給料体系を享受できる可能性があります。転職によって新しい職場を探すことも一つの方法です。経験を活かしながら、即戦力として歓迎される職場を見つけることで、年収アップを実現できるかもしれません。※年齢制限に注意

おすすめなのは、障がい福祉事業所への転職。本文中で述べた通り、福祉業界にも保育士を必要とする業務が存在します。気分を新たに、障がい児のケアや支援を通じて、保育士としての幅を広げると同時に、専門的な知識とスキル、資格を身につけ、年収を上げるチャンスを狙いましょう。オールケア・グループでは豊富なキャリアプランを用意しており、年収アップが狙えます。現場一筋でスキルを磨き続けるだけでなく、所長や新規事業の社長を目指して年収アップ!40代の男性保育士の方は、ぜひチャレンジしてください。

参考

NHK首都圏ナビ:保育現場のリアル

厚生労働省:令和4年賃金構造基本統計調査

子ども家庭庁:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査

子ども家庭庁:処遇改善等加算IIの仕組み